2011/02/18

ラン・ラン! LANG LANG ! 郎朗!


なんかこんなひねりのないタイトルばっかですが…

初ラン・ラン@サントリーホールでした。
ピアニストを目的に観に行ったのは、何年か前のフジ子・ヘミング以来ですが、あのときはオケ付きだったので、ピアノ・リサイタルとしても(記憶にあるのは)これがはじめてです。

誰と比べてどうとか、そういうことはちっともわかりませんが、とにかく楽しそうで力強く、情熱に満ちている演奏でした。
とくにベートーヴェン3大ソナタの一、「熱情」は、まるで楽曲の「人格」と肩を組んで語らっているかのような、あるいはがっぷり4つのガチ相撲(笑)のような、楽器あるいは曲との対峙をまざまざと見せつけられました。

太鼓をやっていると、ソロの好きな人とそうじゃない人がいて、僕は後者なんですが、それは音楽を一人でやるという感覚にどうしてもなれない、要するに「内向的」なイメージへの敬遠があるからなんですが、ラン・ランのピアノを見ているとちっとも一人じゃない。
音楽の歴史や存在と自己を向かい合わせて、物理的なぶつかりあいが見えてくるような、そんな演奏です。
去年のいろんな経験から、ロックバンドのライブに行くように、クラシックでも「知っている曲」を聴く面白さがわかってきましたが、生憎この日は「熱情」を少し知っている程度だったので、今度行く機会があれば予習して行きたいと思います。そうするともっといろんなことがわかるでしょう。


この日のプログラムは以下の通り。アンコールはわかりません・・。
<ベートーヴェン>
ピアノ・ソナタ第3番ハ長調op.2-3
ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57「熱情」

<アルベニス>
『イベリア』第1集から「エボカシオン」「港」「セビーリヤの聖体祭」

<プロコフィエフ>
ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調op.83「戦争ソナタ」
(2011.2.10 サントリーホール)

↓歴史的競演!

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