2012/01/02

随想2011その1〜算数を歪曲する数学〜


あけましておめでとうございます。

昨年を振り返り、グダグダ書くと長文になってしまうので、トピック毎に綴ってみます。

◆震災と原発
まだ何も評価できる状況ではないですが…
政治と経済と産業と科学・学問の関係、メディアの功罪、行政と市民生活、身の丈200cm足らず・急いでも時速30kmのホモ・サピエンスの「身の丈にあった生活」とは何なのか・・。これから答えを出さなければなりません。
この1年、とくにメディアの報道などに接し、一番感じたのは「数学が算数を歪曲する」ことでした。

質量保存の法則というのがあります。
原子核の崩壊熱のエネルギーは、形を変えどこかへ行きます。
放射性物質はその放射能を蓄えたまま、どこかへ行きます。
「冷温停止」で収束、なんてあり得ないのです。

年間被曝量は足し算です。
足されるべきもとの数字がわからなければ、いくら公式を示されたって計算しようがない。
そもそも、種々の放射線が体細胞をどれだけ破壊するのか、わかってないことのほうが多い。
数の数え方も、計算結果の有意性もわからないもとで何を理解し対処しろというのか。

働いた分のエネルギー=価値は、生産物に移転します。
働いてるのに豊かにならないのは、価値がどこかに流れているから。
モノがあふれてるのに働く場が失われるのは、価値の循環に抜け穴があるから。

単純な「足し算・引き算」で考えれば「おかしい」と思うことが、
数学で糊塗され隠蔽され歪曲されていくさまは、学問が欺瞞と裏腹であることを露わにしました。
我が身の中の「ものさし」と「そろばん」を、もっともっと大事にしなければ、と思った1年でした。

足し算の復権を、です。

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