少し前になりますが、HMVの旗艦店であった渋谷店が閉店しました。
以前渋谷につとめていたことがあり、「HMV派」(近くにタワレコもある)を自負していた僕は、新品CDはHMVで買う、と決めていたのでよく足を運びました。
この店でかかっている曲を聴いて、お気に入りになったアーティストはたくさんいます。
いま思い出すだけでも、Boom Boom Satellites,Asian Dub Foundation, SUM41,Fireballなどなど・・・。
僕にとっては大事な出会いの場でした。
なくなってみて思うのは、音楽・芸術は「出会い」だなあ、ということ。作品が人格の投影であれば、当然かも知れません。
偶然の積み重ねでたまたま聴いた曲、知り合ったアーティスト・・・運命の歯車が一つ違えば、一生出会うことはなかったかも知れないし、つまりは今とは違う自分になっていたのでしょう。
「音楽不況」と言われて久しいですが、インターネットも含めて音楽が売れなくなっているようで、店舗型販売の黄昏は店舗だけの問題ではないようです。
大量消費型の音楽生産が作品から創造性を奪って質を貶め、めぐりめぐって売れなくなってきているのだとしたら、何とも悲しい限りです。
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