2010/12/21

Pop を宿したRock~チャットモンチー~

OKAMOTO'Sが19歳なのにいちばん驚いた(笑)

それはともかく、カレンダー見ると1年半ぶりのチャットモンチーでした。
今年は徳島(チャットモンチーの出身地)に阿波踊りを見に行ったのと、彼女たちも徳島で作ったアルバム『Awa Come』を秋に発売したものあって、これも楽しみにしていました。

『Awa Come』から4~5曲、この日発表された来年3月23日発売のNew albumから初披露の新曲2曲、逆にメジャーデビュー前のアルバムから「夕日哀愁風車」をやり、民生と同様、新旧入り混じったセットリストでした。

僕が見ている他のバンドに比べると(これがまたみんな上手いので)、演奏力としてはまだこれからの部分が大きいですが、やり慣れている曲ではかなりまとまった演奏、バンドサウンドになってきた感があります。「青春の一番札所」「親知らず」「Last Love Letter」ときて、4曲目の「Make up! Make up!」あたりから演奏も落ち着いてきてグルーヴやドライブ感に手応えも感じられました。逆に新曲はやはりちょっとおっかなびっくり感が・・・(笑)
しかし全体としては、アレンジを見ていても演奏自体をいままで以上に楽しめているようで、来年のツアーが楽しみです。新曲もよかったので、アルバムも楽しみ。

本編クライマックスでアクセル踏むあたりでは、Twitterでのリクエスト1位になった「夕日哀愁風車」を演奏。「(歌詞が若い時代のもので、26~7歳で演奏する曲じゃない、と)ずっと避けてきた曲」だったそうですが、中学生に戻れなきゃロックなんてやってる意味ないです(笑)。吉井和哉は「中学生を踊らせてこそロック」と言ったし、ヒロトは「14歳にしてやるぜ」と歌っています。デビュー前の彼女たちはもちろん知りませんが、この日この曲の演奏はおそらくその当時以上にパンキッシュで、「それでこそロックだよ!」としたり顔になって聴いてしまいました。
ロック聴きながら歳をとると大人と子ども両方の気持ちが分かるので(そう思ってるだけかも知れませんが)、まんざら歳をとるのも悪くない、年齢はやはり「重ねる」ものだなあ、と思います。

で、オーラス、アンコールのラスト「やさしさ」では、〝明日ダメでも 明後日ダメダメでも 私を許して それがやさしさ〟と歌詞1フレーズをひったすら繰り返し音と感情を増幅させていくチャットモンチー的ロック・ダイナミズムが余すところなく発揮され、しかも演奏もよくて、ミドルテンポのロックの醍醐味がたっぷり出ていました。ロックっぷりは過去最高で、確実に力をつけていますね。

(2010.12.18 中野サンプラザ)

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